東海大学海洋学部やその関係団体の方々、地域や有識者、伊豆三津シーパラダイスさん、そして内浦漁協や平沢マリンセンターで組織している「北限域(内浦湾の)造礁サンゴ群落保全会」。
今年度は水槽でエダミドリイシを飼育し、今夏行われるであろう産卵シーンを陸上でおさえよう!! という試みがすでにスタートしております。
水槽は内浦の某所、2~3日に一度、チェックやメンテナンスで見に行っております。
でもこれがまたなかなか意外に難しく、みとしーさんの飼育のプロの方にもいろいろアドバイスをいただいて、なんとか四苦八苦しながら続けております。
とりあえず行き着いた問題点は、ズバリ「照度」・・・すなわち光の強さや量ってことです。
光合成をする褐虫藻が住みやすいというか生きやすい環境かどうか、それが宿主のエダミドリイシに思いっきり影響します。
そして日の光が強すぎてもダメらしく、何でも程々が良いんですね~。
ちなみにこのサンゴが平沢ビーチで生息している水深は2~3m。
水槽の水深は約40㎝。
照度はもちろん違うはずですよね。
・・・ということで、平沢ビーチでエダミドリイシが生息するところの照度を計ろうということになり、照度計を設置。
ロープ養殖しているところにも・・・。
あとはその照度に合うように、水槽に遮光ネットなどを用いてコントロールしようと思います。
でもそんなふうに、あーでもない、こーでもない・・・っていう流れがオモシロイんですけどね。
とこで今は海藻がワンサカなシーズン。
この海藻ワンサカがじつは造礁サンゴは大の苦手・・・。
だって海藻が覆いかぶさると、遮光されて褐虫藻が光合成できないんですもの。
こんなふうに・・・。
そんでもって海藻を取り払うと・・・。
海藻に覆われていた部分が少し変色してたり、ごく一部が白化しちゃってますね。
あーあ。
これからも当面は、この海藻を取り除く作業が必要になります。
皆様にもついでにちょこっとそんなことをしていただけると、サンゴも喜び、海も喜び、自分が一番喜びます。
でももしやって下さるなら、海藻を取り除く時は、そろーーーーーっと優しく♡でお願いします。
そしてなぜサンゴの生息が大事なのか⁇
それはやっぱり、たくさんいるとトロピカルな感じだから⁇
小魚の憩いの場⁇
たくさんの小魚たちがそこにばっかりに集まるから⁇
いろんな理由があるにせよ、そこはまさに海のオアシスですよね。
海のオアシス・・・なんかすんごく良い響きです。
まぁそのことがあるからこそ、更にいろーんな生き物がそこに集まり、賑やかで楽しみ甲斐のある海であるんでしょうね。
サンゴの保全活動は、まさに海のサスティナブルツーリズムの原点なのかもしれません。
いつまでも楽しい海でありますように!!
・・・ってことで、今日の海のコンディションは、透明度が7~10mくらい、時間と共にダウンして、自分が入った午後後半は浅場が5~6mくらいにダウンしてしまいました。
水温は18~23℃でした。
明日は終日曇りの予報・・・。
もしかしてちょっぴり雨がパラつくかなぁ~って感じです。
でも明日もムシムシ暑くなりそうです。
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