サンゴを守るために
- 朝倉
- 2018年3月26日
- 読了時間: 3分
もうかれこれ半年以上も前から、ここ平沢ビーチに住み着いているアオウミガメ。

今日も偶然、平沢ビーチ東側の大岩付近で遭遇。
なかなか出会えない~、見れない~、というお声がありますが、狙いどころはいつも一緒。
でも初めからウミガメ狙いで潜ると出会えないケースが多いかも・・・。
自分もだいたいは気にせず移動していて、偶然出会うといったパターンが殆どです。
もちろん今日もそうでした。
そして最近思うのは、けっこう長い時間逃げずに一緒に遊泳してくれるようになったということ。
この動画もさんざん撮らせてもらった中での最後に撮ったものです。
撮ることばかりに意識が行きますが、肉眼で直接見るとやっぱり動物らしい動物の存在感がバシッと伝わってきて、目なんかパッチリしていてじつに可愛らしいです。
いつも我々ダイバーを楽しませてくれる、平沢ビーチのトップアイドルです。
本当にいつもありがとう♪
ところで今日も黒潮パワーは健在!!
今日の水温分布図です。

(東京都島しょ農林水産総合センターWEBサイト「海の天気図」より抜粋)
まんべんなく駿河湾内はヤマブキ色となっており、水温が比較的高いことが伺えますが、なんとなく黒潮パワーの勢いが微妙に弱まった感じも見えます。
実際の今日の水温は17~18℃。
やや浅場までは18℃以上の水温でした。
そして透明度は概ね8~13m。
普段は浅場よりも深場の方が良いのですが、今日は西側の浅場が比較的良かったです。

ところで砂浜側のモク林。
今年も順調にイイ感じになりつつあります。

まだここに居ついている幼魚たちは少ないですが、ここにチャガラやドロメの幼魚が居つくようになると、まさに「和の海中美」と言える奥駿河湾特有の美しさが醸し出されます。
それまではもうちょっと時間が掛かるかな?
でも東口前にはすでにドロメの幼魚が群れを成しておりますけどね。
ところ変わって東側。
浅場のサンゴ群落はこんな感じ。

先日海藻除去を行った甲斐あって、殆ど全ての部分に日が当たるようになりました。
サンゴたちは植物のように、生きるために太陽光が必要なのは、ダイバーの皆さんであればご存知だと思います。
でも西口と東口のちょうど中間くらいの浅場にある、サンゴ枝の保護エリア。
見ての通り、フクロノリを主にたくさんの海藻が付着してしまっております。

まさにもっさり状態・・・。(>_<)
こうなると成長はおろか、死に絶えてしまう可能性が高くなってしまいます。
・・・ということで、今日は「北限域(内浦湾)の造礁サンゴ群落保全会」のメンバーの方々が海藻除去作業で潜って下さいました。

こうやってピンセットで1つ1つ丁寧に海藻を取り外していきます。
でも実際やってみると気の遠くなるような根気のいる作業で、数人のダイバーでは1日中潜ってやってもやりきれないくらいです。
いや~、ホント皆さん・・・お疲れ様でした。
今日も午後から南西の風にやや吹かれるかな~という予報でしたが、実際は全然大したことなく、終日穏やかな海上コンディションがキープされました。
それにしても日に日に暖かい陽気となり、今日は20℃越えの気温となりました。
平沢マリンセンターのドリンクコーナーもそれに合わせ、ちょっとずつ様変わり、地元自生しているミントの香りがほんのりするミントウォーターが登場しました。

これが素晴らしく爽やかな喉ごし!!
沼津の水は塩素の臭みが全くない、柔らかな水です。
特に都内やその周辺からいらっしゃる方、ぜひご賞味下さいませ。
明日は東よりのち南西の風、晴れ時々曇りの予報です。
明日も問題なさそうです。
そして明日も暖かい陽気が期待できそうですよ。
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